日記「みさちゃんとともに」

日々の暮らしを綴ります。

♪65 この焚火で、間違いないのだ!

 今日は、高校卒業した子は休み。下の子もたまたま休み。

ということで、朝から私の実家に二人を送りこんだ。

理由は、2つ。

 1つは子どもたちに田舎の空気を吸ってほしかったから。

田舎にいき、畑仕事を手伝ったり、

おじいさんおばあさんと一緒にご飯を食べて話をしたり、

いつもは体の一部になり離れられなくなっているスマホを手放し、

のんびりした時間を過ごしてほしかった。

 もう1つは、私の両親に孫たちとの時間を楽しんでほしかったから。

もうすぐ上の子は県外の大学に行くので、

今までのようにちょくちょく会うことはできなくなる。

そして、数年後には、本当の大学生の顔になってしまうだろう。

寂しくなるのは私も私の両親も同じ。

今までずっと身近でみてきた今のままの孫たちに

たまにはゆっくり会って時間を共有してほしかった。

 

 一方、私は子どもたちを駅に送り届けると、

(実家の最寄りの駅で子どもたちを父がむかえてくれる。)

大急ぎで、服の洗濯、掃除機かけ、カーペットの洗濯。

しばし、休憩。

そして、昼から車で実家へ。

 

 子どもたちは、午前中、慣れない畑仕事をかなり頑張ったようで、

私が到着後も2時間近く、こたつで爆睡していた。(笑)

 

 二人の目が覚めたので、みんなで焚火をした。

先日購入したばかりの焚火台を使って。

 大学に行く子と何でもいいから、共通体験をしたかったのが一番の理由。

初めての焚火台での焚火は、

思いのほか、とてもうまくいった!

 キャンプファイアーをするわけではないので、

あまり大きな火にならないよう、

薪の量を最小限にし、

マシュマロやウインナーを焼いてみんなで食べた。

 

 「焚火をして、コーヒーを飲んだり、二胡をひいたりしたいんだよな。」

別に言わなくてもいいような自分のささやかな夢を、

なんだかむしょうに上の子に知ってほしくてなり、

それとなくつぶやいてみたりする。

 

 そうしている間に、火はだんだんと落ち着いていき、

まだ燃えてない面に火がつくように、火ばさみで調整しながら、

とろ火で時間が過ぎていく。

みんな焚火を見つめながら、言葉はない。

だが、共通の時間が流れていく。

いや、ひょっとすると時が止まっていたのかもしれない。

 

 ああ、これだよ、これ。

「この感じ」が欲しかったのだ。

何にも縛られない、このひととき。

まさに今。

きっと、これが心底私の求めていたものだ。

間違いない!

予想が、確信に変わった。

 

 母が言う。

「焚火っていいなあ。」

「昔から火と人間は一緒だったから、落ち着くんだろうなあ。」

 

 そうだなあ。