日記「みさちゃんとともに」

日々の暮らしを綴ります。

☆13 お義母さんからの電話

 先日、朝一番、お義母さんから電話がかかってきた。

緊張が走る!

 日頃何の連絡もしていないのに、、。

 この時間帯の電話ということは、私指名の電話確定!

 何かあったのだろうか?

 

 おそるおそる電話に出る。

「この度、○○(妻の名前)が昇進できたと聞きました。

昇進できたのは、

△△(私の名前)がいろんな家事を頑張って家を支えてくれている

内助の功のおかげです。」

 

う、うん?・・・・・・・・。

何だこの電話は!

 

 

 先日、妻が突然の人事で昇進した。

上の人が体調を崩して当分仕事ができなくなったらしい。

それに伴っての昇進。

 うれしいはずなのに、

うれしいことのはずなのに、

私の心は、今一つすっきりしない。

 妻が頑張った結果だし、

ありがたいことに給料も多少上がるだろうし、

何の言うこともないはずなのに。

 

 何となく、いやはっきりと、

後ろめたいような気持ちがあるのだ。

私が自分がもっとちゃんと働けていたらと。

やるせない気持ちが湧きだしてくる。

 

 12月になればあっという間にお正月がくる。

元日には妻の実家に行く習慣だ。

実際問題、今年は行きにくいなあと思っていた。

 私は口下手なので毎度言ってもあまり話すこともないのだが、

(妻ばかりしゃべって(笑))

妻の昇進の決まった今回ばかりは、

行ってもなんだか針の筵で、

痛々しい心境で居場所がないような気がしていた。

「行きたくないなあ。

友達と約束(パチンコ(笑))があることにして、

行かずにやり過ごそうか。」

そんなことを考えていた矢先の電話である。

 

 しかも、誰からも聞くことはないだろうと思っていた

ねぎらいの言葉。

 妻の母だからこそ言ってくれる言葉なのかもしれないが、

ひょっとしたらお世辞か、何か思いのある言葉かもしれないが、

うれしかった。

 

 自分の誰にも気付かれず、

ひっそりと細々と生きている自分の存在意義を

認めてもらえたような気がしたから。

 自分で「家事を頑張っている」といったところで、

それは所詮自分の思い込み。

 それを人に認めてもらえることの

うれしさ・ありがたさってこんな感じなんだな。

 ここ10年ほど感じることができていなかった感覚が、

心の奥にしみわたる。

 

 ああ、ありがとう。お義母さん。

なんだか今年の正月は、

遊びに行った時、

楽しく話ができるような気が、、、

いや話が聞けるような気がします。

(妻がしゃべり続けるので、たぶん話はできないだろうな(笑)