おやじの楽工(がっこう)

早期退職おやじの「楽」しい再生「工」場

ピーマンと父。待っててくれて、ありがとう。 (耕司

 7月にカラーピーマンを植え、「さあ、これから!」と思っていた矢先、妻の実家が水害に遭った。

 

 

 その片づけに奔走した7月

 

 7月の酷暑の中、毎日無理やりに心と体を奮い立たせ頑張り続けていたため、その反動で生活リズムを崩した上、寝込んでしまった8月

 

 そんなこんなで、7.8月は実家の畑にいけなかった。酷暑の中、自分はピーマンに水やりの一つもしていない。あの暑さの中、きっとピーマンは立ち枯れになっているだろう。種から大事に育ててきた苗のことを思うと、心が痛む。でも今さら、何ができるっていうんだ。

 事情が事情だけに仕方がなかった面もあるのだが、若干そんな投げやりな気持ちになり、どうしても畑に行く気になれなかった9月

 

 

 先日までその状態は続いていた。

 ああぁ~~。行きたくないなあ。数年前と同じで、やり始めたはいいが、結局最後までやり遂げることは出来ないのかあ。やっぱり僕には畑は無理なのかなあ。

 そんな卑屈なような投げやりのような気持ちにさえなっていた。

 

 それでも前回と違い、そこで気持ちが折れない。なぜだ?

振り返って思うに、どうもそれは、たまにかかってくる父からの電話のおかげらしい。

      「ピーマン出荷してみたよ。」

      「今日は売れていたよ。」

 

 出荷とすると言ってもわずか数袋。それでも、それをマメに出荷し、わざわざ報告してくれる。

 僕の大事にしているピーマンや畑を、僕と同じように大切に思い世話をし、言葉では言わないが「何時でもおいで。何時でも続きができるぞ。」と心のメッセージを届けてくれる父。 

 きっと、数年前の心と体の調子がむちゃくちゃにひどかった時ならば、その電話は心の重荷になり、実家の畑に行くのがさらに嫌になっていただろう。

 だが今回は違うようだ。父の電話が、僕の心を畑に繋ぎ止め、もう一度行ってみようかという気持ちを高めてくれている。(そう思えるところまでは、自分の心が何とか回復してきているとも言えるのかもしれない。) 

 

 そして、先日ついに実家へ車を走らせたのである。

 

 畑に、耕運機を丁寧にかけ、その後ピーマンの収穫をしてみた。暑さと水やり不足で背も低く大きくは育っていないが、結構な数の実がなっている。

 色も色々、大きさも色々。適当な大きさの物を選んで収穫しているうちに、何時しか楽しくなり心が晴れていた。

  きっとまた畑に来たくなる!そんな気持ちなれる畑仕事を終えた。

  

 お父さんありがとう!ピーマン待ってろよ!