おやじの楽工(がっこう)

早期退職おやじの「楽」しい再生「工」場

偶然は突然目の前に (資助

 朝早く子どもを部活の試合会場に送り届けた。迎えに行くまで残り約4時間。どうやって待ち時間をつぶそうかと考えて、ふと窓の外を眺めると、目の前に慣れ親しんだパチンコ屋さんが。ああ、気がつくとウインカーが点滅し車は左折し、僕はパチンコ屋さんに吸い込まれて行きましたとさ。    めでたしめでたし。ちゃんちゃん。

 

じゃなくて。

 慣れ親しんだパチンコ屋さんと言っても、一人で行くなんて久しぶりだなあ。半年ぶりくらい?まあ、以前話した友達に誘われたら、たまーに来ることもあるから、約1か月ぶりの来店ということになるかな。みんな店の入り口に並んで開店を待っているぞ。朝一番からなんて何年ぶりだろう。

 なんて、「久しぶり感」をちょっと強調し言い訳してみた。正確には、今年になって4回目である。

 私は、いつもはカードに貯めている貯玉で遊んでいる。増えたらそのままカードに貯めておくし(貯玉)、カード内のその日使っていい決められた玉数(2000発)を使い切ってしまったら、だいたい諦めてやめて帰っている。約2時間ほどのお楽しみと言ったところか。

 ただ、今日は待ち時間が長く、4時間くらいあるので、「展開次第では現金を多少使うかもしれないな。二千円ほどは覚悟しておこう。」とカードと千円を2枚財布に入れた。

 

そうなんだけど。

 言いたいのはそのことじゃなくて。開店を待つ間、久々に昔のことを思い出したことから始まるこの話。

 退職する前、時々先輩を誘ってここへ来ていた。先輩も子どもがいてまだ学生なので、お金がかかる時期だった。だから、大きな出費は許されず、当たっても当たらなくても1時間もしないうちに帰っていた。1円パチンコをしていて、負けたとしても、たばこで言えば、多くて1箱分か2箱分の出費である。

 なつかしい。もうあれから5年以上になる。先輩、元気かなあ?退職してからほとんど前の職場の人に連絡していなかったが、開店まで時間もあるし、勇気を出して先輩にメールしてみることにした。

 「お元気ですか?たまには息抜きにパチンコに行ったりしてますか?心と体の健康に気を付けてくださいね。」と。

 

 さあ開店。ボチボチ行ってみますか、と店内に入ると、目の前に見たことがある人が。え~~と。どちらさまでしたっけ?

 言わずと知れた、先輩である。しかも、あの頃は可愛い1円パチンコを楽しんでおられたのが、今は出世?して5円スロットのコーナーに。思わず、素通りしてしまった。

 何という偶然、何という突然!

 深呼吸をして声をかける。「お久しぶりです。」「お~~。元気だった?」手を握り再会を喜んでくれる先輩。

 ああ、ありがたい。多くの時間は流れ、僕は大きく変わってしまったけれど、そこには前と変わらない先輩とのつながりが生きていました。

 

 しばらくパチンコをしていると、トントンと肩をたたく人がいます。振り返ると「そろそろ帰るから。」と先輩。ああ、先輩は今も変わらず、可愛いパチンコしてました。