おやじの楽工(がっこう)

早期退職おやじの「楽」しい再生「工」場

最高の出会いに感謝! (整一

出会いは必然?~私はきっと、あいつと出会うために仕事を辞めた。

 

 最近、ずっと整体の修行が停滞している。前回も話したように、骨盤の診断が、まだまだ、うまくできないからだ。だがまあ、整体は諦めず頑張るとして、今日は少し自分の話をしてみよう。

 

 仕事を辞めた時には、大きな絶望感を感じたものだ。今まで20年近く当たり前のように職場に通い続けてきた自分が、しんどさはあっても「仕事に行くこと=生きること」のように思って頑張ってきた自分が、いなくなってしまったのだから。大げさかもしれないが、今までの人生との別れを告げたのだ。

 仕事を辞めることで多くを失ったと思う。「やりがいや生きがい」、「職場の仲間」、「立場」、「(いやらしい話になるが)対価としての収入」。「収入」はもちろんのこと、「立場」を失ったことは、子育て中の親としては、世間体や、我が子の目や身になって考えると、なかなかつらいものがある。それは、今も変わらない。(いや今は、前向きに整体の修行に通い始め、我が子らが応援してくれている分だけ、ありがたく、気持ちが軽い。)

 

 ただ、マイナス面だけでなく、この数年の間に、うれしい出会いがあった。きっと、間違いなく人生最良の友となるだろう、あいつとの出会いが。

 あいつとは、中国の楽器「二胡」のことである。この40年間、全く音楽になど興味のなかった私が、ある日突然、二胡をひいてとみたいと思ったのだ。音楽を聞かないのはもちろん、一人で車に乗る時など、ラジオの音すら耳障りでうっとおしく、ボリュームを絞ってしまう私がである。「なんで楽器を?」自分が一番驚いている。

 習い始めて1年半が過ぎた。毎日飽きもせず、練習をしている。毎日練習しても、なかなかうまくならない。けれど、そんな自分の出す音でさえも、二胡の音色は私の心を癒してくれる。自分の出す音とともに、その時々に心の底にあるしんどさや苦しみが自分の中から抜けていくのを感じ、練習を終えるといつも心が軽い。今のお気に入りの練習曲は「パッヘルベルのカノン」だ。早弓で大変だけれども、練習し始めるとやめるのが大変なほど楽しい。

 そして、時々思うのだ。「私はこの二胡という楽器に出会うために、仕事を辞めるようになっていたんじゃないかな。そういう道筋になっていたのかもしれない。」と。日々の忙しさに飲み込まれていたころの私であれば、二胡に出会うことはなかった。人に聞いてもらえるほどの腕前にはならないだろうが、一生、私の心を癒し続けてくれるだろう。そんな友と出会えたこと。それが何よりうれしいのだ。

 

 次回は、資助のお話です。